今回は少し中級者、上級者向けの話をします!

スクラッチにおける変数とは数字や文字などのデータを記録しておける入れ物です。 例えば点数や敵を倒した数を記録させるときに使いますね。

この変数は使用するときに覚えておくといいルールがいくつかあります。今日はそのルールのいくつかを紹介します。

わかりやすい名前を付けよう

変数の名前は自分で決めることができますね。変数の名前はその変数が何なのかということがぱっと見でわかる名前を付けましょう。

例えばスコアなら「スコア」、敵を倒した数なら「敵の撃破数」のように後でプログラムを見返した時にその変数が何を意味するのかよくわかるようにすることが大事です。

もしテキトーに「変数1」「変数2」…というような名前を付けてしまうと後でプログラムを見たときにこれが何の変数かを思い出すためにプログラムを1から読まなければならなくなってしまいます!

誰が扱う変数なのかを決めておこう

ここでいう誰がとはどのスプライトもしくは背景で使用する変数なのかを明確に決めておこうということです。

なぜこれを勧めるのかというとバグが発生したときにどの部分が原因なのかわかりやすくするためです。例えばスプライトが複数個あってそれぞれで同じ変数の値を変更するプログラムを組んだとします。

この時、変数の値が意図しない値に変わったときに原因がどのスプライトのどのプログラムなのかを調べるのはとても大変です。またまた全部見直しです。

ですが例えばメッセージ等を使用して背景でしかこの変数の値を変更しないというルールを持ってプログラムを作成するとその変数の値が意図しない値に変わってしまったときチェックするのはその背景のプログラムもしくはメッセージの受け渡し部分のみでよくなります。

バグを起こした時に原因がわかりやすいプログラムになるように心がける事はScratchだけでなく他のいろんなプログラム言語でも一緒です!

初期化しよう

初期化というのはプログラムが動作を開始した初めの段階(初期)で変数に適切な値をセットすることを言います。(最初に入れる値のことを初期値といいます。)

これを行うことで複数回起動したときのバグが発生する確率が減ります。

以上が変数を使用するときに特に意識しておくとよいルールです。簡単なプログラムを作るときはあまり気にする必要はありませんが、難しいプログラムを作るときは意識しておくとかなり楽になると思います。