算数(数学)が苦手・得意な子

数週間前に入会していただいたお子様に算数が苦手というお子様がいらっしゃいました。

「なんで苦手なの?」と聞いてみると「一生懸命公式や問題の解き方を覚えてもテストで少しパターンの違う問題が出てくると急にわからなくなる」と言っています。私の学生時代の数学嫌いの友人も当時同じことを言っていたのでもしかしたらそういった考えをお持ちのお子様は多いのかもしれません。

算数が苦手なお子様も単純な計算は練習すればできますし、公式や解き方も努力すれば記憶することは難しくないはずです。ところが同じ計算能力、同じ知識(公式や問題の解き方)を持っているのに算数が得意・苦手な子にわかれてしまいます。

これはなぜでしょう??

その答えはズバリ知識の使い方の違いです。算数が得意な子は持っている能力、知識を応用して使うことが出来ます。なのでいつもと違うパターンの問題が出ても少し考えれば「あっ、この公式をここで使えばいいのか!」と気づくことが出来ます。

数学者ジョージ・ポリアの問題解決

ジョージ・ポリアという有名な数学者がいます。この数学者は人々が問題(算数だけでなく日常起こりうるすべての問題)を解決する方法を研究していました。そのジョージ・ポリアさんが纏めた問題解決の考え方を纏めると以下のようになります。(「ジョージ・ポリア 問題解決」と検索してみれば詳しい情報が出てきます。『いかにして問題をとくか』というジョージ・ポリアさんの著書もあります。)

・問題を理解する(与えられたデータ、条件を把握する)

・計画を立てる(わかる部分から考える、似た問題を解いたことがないか考える)

・計画を実行する(一度に全部ではなく段階的に検討・実行する。)

・ふりかえってみる(結果を試せるが考える。ほかの問題に応用できるか考える)

実は算数が得意な子は上記の考え方を無意識に行っています。この考え方は頭でわかっていてもいざ実践するには訓練が必要です。例えば算数を使って訓練を行うなら、いろいろな種類・パターンの問題を何度も何度も解くことで徐々に身に付いていきます。

かなりの根気が必要になりますね。。。大学受験で数か月猛勉強して数学の成績が爆発的に上がるという例が稀にみられるのは計算能力が上がったり公式をたくさん覚えたというわけではなく、たくさんの問題を解いていく中でこの考え方が身についたというパターンが多いです。

問題解決の考え方の必要性

実はジョージ・ポリアの問題解決の考え方は算数だけでなく普段の私生活でも使えますし、プログラミングにおいても使います。(お父さんに聞いてみてください。会社でお仕事をするときの考え方に似ていると答える方が多いはずです。)というよりプログラムに至ってはこの考え方が身についていないとどんなプログラムも一から自力で作成することができません。

プログラミングで身に着けよう

プログラミングで何かを作るときは先ほどの問題解決の考え方と同じでまず必要なデータ、アルゴリズムを考えていきます。要はゴール(作りたいものを作る)を目指すために必要なもの、作業を段階的に考え構築していきます。

ですので私はプログラミングを身に着ければ自然と問題解決の考え方が身につくと考えています。

もし算数が苦手だけど、ゲームやパソコンに興味があるというお子様がいらっしゃれば一度プログラミングを学んでみてはいかがでしょうか?算数の問題を何度もひたすら解くというのは苦行かもしれませんが好きなことや興味のあることはすすんで頑張れますよね。

きっとプログラムだけでなく算数も得意になると思います。

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