論点の意味を調べると

議論の中心となる問題点。「論点から外れる」

Weblio国語辞典

とあります。
・論点思考(イシュー思考)」とは
・数学のテストの点数が悪い原因は?
・本当の問題点は?
・論点思考とは現状に満足しない思考

論点思考(イシュー思考)」とは

「論点思考」とは【そもそもその問題提議は合っているの?】と問題自体があっているのか、と考えることです。個人的に数ある思考法の中で一番大事な考え方だと思います。もちろん、数ある考え方・思考の中で一番と言い切るのは難しいのですが、これが間違っていると、以降のすべてが無意味になる可能性があります。

よく「論点がずれてる」とは言いますが、ずれていれば軌道修正すればいいのですが、「論点がずれてる・間違えてる事に気づいてない」場合は、延々時間を使い、修正することが出来ません。「論点・問題点」が合っているのか、間違っているのかの判断はもちろんですが、当たり前と思っていることに「本当にこれでいいのか」と気づくことが難しいことです。

・数学のテストの点数が悪い原因は?

例えば「数学が苦手でテストの点数が取れない」となった場合、ただ勉強時間を増やしても恐らくあがりません。なぜなら「テストの点数が低い=勉強時間が足りない」じゃない場合があるからです。
「テストの点数が低い」は結果であり事象です。それに対していきなり「勉強時間が足りない」と結論を出すのは早すぎるのではないでしょうか?
原因は色々あるはずです。それを検証・解決せず、とりあえず勉強時間を増やすのは間違った解決方法になる可能性があります。

【そもそもなんで算数のテストの点数が低いのか】を考える必要があります。

・数学の知識はちゃんとあるか
→基礎知識がないなら、もどってやり直したほうがいい。基礎が無いのに上に積んでいっても、解決しないから。
・計算式を解くのに時間がかかり、時間内に間に合わない
→知識はあるが、苦手な部分で時間を使うならそこを鍛えたほうが良いのかもしれない。テストの時間が足りないというなら、問題を考える時間もあるが、書くスピードは遅くないか?読むスピードは遅くないか?時間配分は適正か?(分からない問題を飛ばして次に行くなど)も原因かもしれない。
・点数の高い文章問題が解けない
→数学ではなく「国語」の読む力・理解力・漢字の意味などに原因がないか
・イージーミスが多い
→計算式のミス、単位のミス、約分ミスなどなら、おっちょこちょいや忘れん坊など、性格や、生活習慣で改善されるのではないか
・勉強の仕方を知らない
→とりあえず問題を解いていくだけで、本当に良いのか?自分の得意・不得意や分かること・分からない事の分析。ノートを埋めることで勉強をやった気になっていないか?
もしくは
・勉強はしたけどテストが難しく、平均点が低かった
→点数が低かったという事は事実だが、そんなに問題ではないのではないか?むしろ、いつもより難しいテストを解けるようになった=勉強方法は正しかった

ぱっと思いつくだけででも、様々な原因・可能性はあるので点数という結果も大事だが、どこが良かった・悪かったというテストの内容・過程を見たり、字やノートを見ることで原因が分かるかもしれない。
ただこれは【テストの点数が悪い原因はなにか】の問題に対しての仮定と回答なので【本当にこの問題・回答でいいのか】に疑問をもつ事が、今回のテーマです。

「そもそもテストする意味あるの?」こんな事習って意味あるの?大人になって使うの?誰しもが思う事ですね、私も良く思いました(笑)今考えれば、この考え方はアリなのかもしれませんね。自分で【問題提議をしている】から。ただ、その時の自分の物差しですべての物事を図って勉強しないと結論づけるのは別問題です。

・本当の問題点は?

本当の問題は【なぜ勉強をするのか?】ではないでしょうか?【なぜ勉強をするのか?】が分かってないと勉強する気も起こらずやらされている感じ、逆にそれが分かると勝手に勉強するかもしれない。
ちなみに人それぞれ考えはあると思いますが、私は自分の息子に
「将来の選択手段を増やすため」と答えています。やりたい事、行きたい所、会いたい人などが出来た時、いい大学の方が選べる可能性が高いよ、と。色々なものから自分でコレと選択することと、コレしか選べないは違う。ただ大学に行くことは「何か」をするための「手段」の一つであって「目的」ではないよ、とも伝えています。

「論点思考」とは現状に満足しない思考

最初に書いたとおり、「論点思考」とは【そもそもその問題提議は合っているの?】と問題自体があっているのか、と考えること、と言いましたが、
それは、本当に正しいのか?間違ってないか?他に方法はないか?と常に繰り返し行う「自問自答」みたいなものではないでしょうか。
もちろん「論点」が違う・ずれてると気づく目や考える力が必要ですが、色々考えて試した結果、合ってた・間違ってた、次はこうしよう から一歩引いてみ【本当にいま必要か?】とふと考える。どう勉強しようかな?と考えることも重要ですが、なぜ勉強するのかな?を考えることで、自分に必要なことややるべき事など、違う目線から成長する事もあるでしょう。
表面的な問題もありますが、内面的・モノの本質を見る事ができることで本当の問題「論点」を考えることができるのだと思います。