プログラミングを教えている生徒には生徒の数だけ色々な正確や考え方、作業の早い子、覚えるのが得意な子など得意分野も異なります。

その中で、「失敗を嫌がる子」が一定数います。「失敗を嫌がる」をから更に分けると、単純に「失敗を嫌がる」子と、「答えを知りたい」子に分かれます。
結果は同じかもしれませんが、教える立場からするとかなり違います。

「失敗を嫌がる」は考えたり作ったりはしますが、できない事を恐れている、または罪悪感があるような印象です。「答えを知りたがる」はあまり考えるという事をせず、「答え」を知りたい。または、色々試したけどできないので「やり方」を聞く。
「やり方」を聞くのは良いのですが、「答え」を聞くのは意識が違います。が、これは次回にでも・・・

・「失敗」をなぜ嫌がるのか
・大人の思う失敗は
・子どもの思う「失敗」は大人から見ればほぼ「失敗」じゃない
・本当の「失敗」とは?
・ちなみに・・・

「失敗」をなぜ嫌がるのか

いくつか理由はあると思いますが、
・完璧を求めている
・過去の失敗などでネガティブなイメージがある
・正解・不正解など、評価や否定された気になる

理由を考えましたが、私も含め普通一般の人なら「失敗」は嫌なものなのですね。そもそも、大人と子どもの「失敗」の概念が違うのでは無いのでしょうか。

大人の思う失敗は

・取り返しの使いないことをしてしまった(盗み・お金・仕事など)
やり直しがきかない事です。不可抗力もあるかもですが、それが故意であったり、なるべくしてなったならなおさらです・・・

もちろん、仕事のミスや、後から「こうすれば良かった」など後悔する事もありますが、次に活かせることもあるし、人間なので絶対ミスは起こります。
やり直しがきくなら素直に「ごめんなさい」で次回から注意し、同じ過ちをしないように気をつけましょう。

子どもの思う「失敗」は大人から見ればほぼ「失敗」じゃない

何かを始めると、必ずうまく行かないことがあります。その場合「このやり方はうまく行かない」事を学んだ、と生徒に伝えています。出来ないことを習いに来てるから、出来ないことが普通だよ、どんどん失敗しようぜ!と。
失敗することに抵抗感をなくす、失敗することを肯定する事にしています。

なぜかと言うと「子どもの間はやり直しがきく」からです。勉強でも、友人関係でも、恋愛でも、よほどじゃない限り許されます。それは、子どもの間は「初めて」の事が当たり前だからです。一度も失敗せず、常に怒られずに来た子は恐らくいないでしょう。「初めて」をいっぱい経験させてください。
大人は逆に失敗ができなくなっていきます。それは出来て当然とまでは言いませんが、仕事の場合、給料が発生している以上、成果や責任が求められるからです。辛い・・・

本当の「失敗」とは?

人は生きている間「何か」をし続けます。その中で「失敗」とは
・「チャレンジをしない」
・「分からないことを放置する」
・「過程や結果から学ばない」事ではないでしょうか?

全てではありませんが、色々試したり、考えた結果うまく行かなかったら、別のやり方を考えて、試していきましょう!これからの世の中は「答え」の無いものを、自分で考えて解決していく力が必要です。プログラミングでも、それ以外でも、自分の好きなもの・やりたいことを見つけ日々成長していければと思います。

ちなみに・・・

スクラッチ(プログラミング)のうまく行かないパターンは
・ブロックの機能を知らない
・ブロックの機能を忘れている
・ブロックの順序が違う
・数字が全角になっている
・プログラムが干渉している
・端に触れている
・作るレベルがあっていない(高い)

など、色々ありますが数をこなせば、出来るようになるので、やった時に出来なければ「失敗」というより「これが原因でうまく行かなかった」「うまく行かない事を学んだ」で良いのではないでしょうか。